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NPO法人 日本ビデオアルバム協会

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音楽著作権とコピーガード

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当協会の取り組み


ビデオ制作において、特に幼稚園や学校関係のビデオでは、音楽著作権の扱いがしばしば問題になることがあります。
日本ビデオアルバム協会では設立当初よりこの課題を克服するため、以下のような取り組みを行ってまいりました。

・文部省(現・文部科学省)の著作権課で教育関係での音楽著作権の法的範囲を確認した。

・日本音楽著作権協会(JASRAC)映像二課とシンクロ化権の個別交渉を行った。
 特に、少人数の学校でも高額にならないよう教育的な配慮をお願いした。

・協会が発行する年間記録や卒業記念、入学記念で使われ
 る楽曲を決め毎年同じ曲を使用することにした。

オープニング

「少年時代」 井上陽水

お弁当(給食) 「仕事始め」 久石譲
担任メッセージ 「旅立ち」 久石譲
・著作権が消滅した以下の曲も使用している。
学校長のメッセージ

「ローラ・リー」

ハイライト 「威風堂々」

・子どもたち一人一人を紹介するエンディングテーマ曲「ARIGATO」は、大西亜里さん、井川記代さんが
 メジャーデビューする前に、個別に使用許諾契約を結んで、音楽著作権及び隣接権の課題を解決した。  (JASRACへの信託契約以前なので、協会との契約が優先される)

・隣接権の問題を回避するため、BGMは全て自前で制作した。
  (CD等から直接コピーすることは隣接権の問題で、通常は不可能)


ビデオ制作会社が抱える問題


現在、幼稚園関係のビデオ制作会社では、次の問題を抱えています。

1.音楽著作権使用料(シンクロ化権)が1分につき700円、基本使用料としてかかるため、
   ビデオの販売価格に影響を受けている(無申請で販売している業者も存在しますが、これは論外)。

2.VHSテープからDVDでの販売にシフトする現在、パソコンで誰でも簡単複製することができてしまう。

上記問題は、音楽著作権使用料を考えると幼稚園関係で1タイトル100本売上があったとしても、60分間音楽が
流れていると、5万円前後の使用料がかかるため、単価には500円、音楽著作権使用料として上乗せしなくてはいけません。
機材、人件費、制作部材などを考慮すると、1本5000円以上の価格に設定する必要があります。
この5000円という価格に設定した場合、購入予定者が、違法コピーへと誘惑される問題を発生することになります。
価格を2000円程度にすると、販売本数も伸び、違法コピーも少なくなりますが、音楽著作権使用料も払えないことになってしまいます。
【参考】
DVD-Rで制作する場合のコスト(利益や間接費、税金等を含まない)は印刷、複製、梱包などで1枚につき1000円の原価がかかります。1日だけの取材であっても人件費が発生します。1日一人5万円が必要です。編集にも1日かかるため、こちらも機材の償却費などを考慮すると1タイトル5万円が必要です。人件費だけでも10万円÷100本で1000円かかります。一般的に購入者は、音楽著作権使用料など説明しても理解してもらえないのが実態です。

日本ビデオアルバム協会では、ビデオ制作会社が、音楽著作権使用料も安心して回収できるようにするためには、
この違法コピーを防止することでこれらの制作会社に貢献できると考えています。
本質的には、違法コピーが問題ではなく、ビデオの価値を購入者に理解していただくことが一番大切です

そもそも音楽著作権とは?


ここで、音楽著作権について簡単に説明します。
そもそも音楽著作権とは、作詞作曲家を保護し、音楽文化を発展させるための決め事です。
戦前、国内の作詞作曲家は、大手レコード会社に指値で楽曲を買い取られ、どんなに曲が売れようと安定した収入が得られませんでした。 こうした問題を是正するため、作詞作曲家が集まり日本音楽著作権協会(通称JASRAC)を設立しました。
戦後、レコード文化がテレビ放送とともに発展しJASRACもこの発展とともに事業規模が拡大して行きました。
JASRACでは、作詞作曲家から信託を受ける形で、その作詞作曲家が生涯に渡って制作した音楽著作物を管理する契約を結んで行きました。その結果、国内のほぼ全ての楽曲はJASRACの管理下に入りました。
JASRACはレコード会社などから著作権使用料を回収し、手数料を14%程度差し引いて作詞作曲家に分配しています。
年間1000億以上とも言われる音楽著作権使用料をほぼ独占して徴収していると言われています。
この中で、ビデオで支払われる著作権とは、CDなどの場合と異なっています。
それはシンクロ化権といって、音楽著作物を映像とミックスしてまたは連動(シンクロ)させて使用する場合、著作物のイメージを阻害する場合があるので、特別な申請が必要になりました。
たとえば、静かな田園風景をイメージした曲を、何かの暴動シーンに使われると、作詞作曲家の意図したものと違った印象を与える場合があります。作詞作曲家の財産である著作物が、原作者と異なるように使用されることは、本人に不快な思いをさせるだけではなく、楽曲の売上=作詞作曲家の収入にも影響する場合もあります。
このため、CDやレコードのような音だけの場合より、映像に使われる場合は、より制限されるようになりました。
さらにCD等に比べ5倍以上の使用料となっています。つまりCDの場合、数十円で済む音楽著作権使用料が、ビデオの場合は数百円にもなってしまう場合があるのです。
それでも、国内の楽曲はまだJASRACが一律に規定しているので、それほど高額にはなりませんが、外国曲の場合、JASRACの管理外になり、この場合は、代理店である音楽出版会社が窓口になっていて、たとえばディズニーの楽曲を扱っている音楽出版会社では数十万円を要求するところもあります。

当協会の見解


このような背景があるため、ビデオ制作会社では、著作権のことは無知なので申請していないという口実で言い訳をしている場合がありますが、日本の法律では、無知だからという理由で法律の適用を免除できることは無いので、知らないから払わなくて良いということにはならないと思います。
しかし、現在、あまりにも多くの不払いが発生しているため、著作権管理団体も頭を抱えているのも実態です。
そもそも幼稚園や小中学校で子ども達が演奏したり、発表する音楽で、楽曲のイメージを著しく損なう使い方をすることなどありえません。幼稚園の発表会でいじめのシーンや暴力シーンを演じるところがあるはずがなく、シンクロ化権を主張する根拠が無いのも事実です。
音楽管理団体も学校関係の映像制作において、CDと同等の料金体制にした場合の方が、現在の体制に比べてはるかに使用料収入が上がり、ひいては作詞作曲家への報酬も増えることを真剣に考えた方が良い状況になってきています。
日本ビデオアルバム協会では、こうした時代に沿った料金体制を早く導入してもらうように日々活動しています。
なぜ違法コピーが横行するかというと、市民の感覚とかけ離れた料金ということも要因として挙げられます。
音楽著作権使用料も市民感覚とかけ離れた規定であるため、無断使用(無申請)が横行しているのだと考えられます。
一方、ビデオ制作会社も、自分たちが制作したDVDが、簡単にコピーされたのでは、事業運営にも影響が出てしまいます。
作詞作曲家もビデオ制作事業者も違法コピーという問題に関しては同じ状況におかれています。
日本ビデオアルバム協会では、ビデオ制作会社に対してはコピーガードという技術で事業の安定化に貢献していますが、作詞作曲家に対しても著作物の正当な報酬が得られるように、よりよい方法を関係団体と協力して提案活動を推進しています。


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